ただ弾ける」から「一流の演奏家」への道 その1音楽的感性を磨く
①拍子感って何
何拍子の曲なのか?
そのメロディーは、どんな音符で構成されてる?
曲の速度は?
2拍子、3拍子、4拍子等、基本的な強弱をベースに考えて行きますが、
強拍を強く弾けば良いものばかりではないです。
例えばー
✔※弱起の曲で3拍目を意識する歌い方もあります。
ショパンのマズルカなど
※弱起(じゃっき)とは 1拍目ではない拍から始まる楽曲のこと。
最初に休符があると意識して演奏します。
センスのいる感覚なので、レッスンで 根気よく指導します。
ベートーヴェンの交響曲「運命」も弱起です。
指揮者の腕のみせどころと言われています。
✔仕上がってくると大きなフレーズどりとして、
8小節を2小節づつまとめて、
大きな4拍子のような音楽の流れを作ることもあります。
②クレッシェンドの工夫
クレッシェンドが記してある最後の音って、
意外と大きく重たくするばかりではないです。
メロディーが音階の上行形になっている
クレッシェンドの最後を
少しディミヌエンド気味にすることで
つぎのパッセージにかっこよくつながることもあります。
③レベルを上げていく工夫 芸はまねから
一流アーティストがどんな歌い方をしているか
是非一緒に指を動かしてみてください
ためて歌うとか、
さらーっとフレーズを大きくまとめて弾いちゃう
など音楽的感覚を体感できます。
ペダルは、
気になる箇所を録音して、
イメージ通りの音楽になってるか
確認するのもオススメです。
意外とペダルを完全に上げることなく、
ハーフペダルで踏みかえることで、
まとまることも気づいたりします。
手や体の使い方は、
鏡や録画の確認をすると、
歌うための必要な工夫がさらにみえてきます。
上記のような努力もできるようになったことも
日本人のピアノ演奏レベルが上がってきた理由のひとつです。
真似できる素材を探して練習に活かしましょう。
④古い楽譜を読み解くセンス
作品を深く理解するためには、
その作曲家がピアノ以外の楽器で作曲した作品 を
聴くことも良いヒントになります。
★ピアノが開発途上の1800年前後くらいまで
楽譜に記されている情報は少ないので
読み解くセンスを身につける必要があります。
作曲家の代表作はもちろんですが、
オススメは、
その作曲家がたくさん作曲した作品類や
情熱を傾けてきたもの。
例えば
バッハ カンタータ
ベートーヴェン 交響曲、弦楽四重奏曲
モーツァルト オペラ
などです。
作曲家の作品だけでなく
その前後の時代の作品も聴くことで、
雰囲気や空気感がつかめるので、
音のつくり方の大ヒントになります。
★ピアノが進化した時代(ロマン派~)
例えば
ロマン派の作曲家ショパンは
オペラを好んで聴いていました。
そして、ピアノを指で歌うように演奏できる
作曲を心がけていました。
オペラを聴くことで、
歌うように演奏する感覚や
表現力の勉強になります。
オススメ曲を全部聴くのはかなりの時間が
必要となってしまいますので、
代表曲や人気曲や
オペラなら 人気のアリアを
聴くことから始めませんか。
そして、
是非、演奏会でライブの臨場感を
積極的に味わってください。
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