コンクール・練習時間と環境
練習環境の整え方
コンクールに参加するためには
毎日の質の良い練習量が必要です。
環境も整えていける幸運も要りますね。
御家族の理解や応援、
ご近所へのご挨拶と配慮は必須となります。
例えば、窓を閉めるなどの気遣いです。
何時まで練習可能ですか?
毎日数時間以上の練習は可能でしょうか。
ピアノの練習を個室で集中して行うことはできますか。
マンション等の集合住宅や密集した住宅街は配慮がいります。
ご近所はどんな方々ですか。
受験生や介護で静かに過ごしたい高齢者の方への思いやりは必要です。
ピアノ用の防音室設置可能でしたら、幸運だと思います。
環境によっては長時間の練習が可能になります。
それでも、ご近所への配慮は必須です。
テレビ局のスタジオレベルでないと
完璧な防音は無理だからです。
夜間、やむを得ず電子ピアノで努力される場合は、
タッチや絶妙なニュアンスの表現の練習は難しいので、
その場合は、暗譜の練習や楽曲分析を夜に回しましょう。
将来音楽大学を検討されるなら、
学費も確認し、前もって計画します。
練習時間の確保
練習時間は、
平日は2〜5時間
休日は6〜8時間を
食事のように3回にわけて
朝、昼、晩と2〜3時間ずつしています。
ピアノのコンクールは、
本番はグランドピアノです。
一週間にこなす宿題も
フィンガートレーニング、
演奏技術を磨くエチュード(練習曲)
バッハ等の対位法と言われる作品
古典派、ロマン派、近現代の作品を
バランス良く学びます。
連弾やポピュラーも取り入れたりもします。
ソルフェージュでは
★聴音(ピアノを聞いて楽譜にする訓練)
単旋律、複旋律、和音(密集と開離の四声体)、記憶
★視唱(楽譜をみて音程やリズムを正確に音楽的に歌う訓練)
★初見視奏(30秒の初見後、正確に演奏する訓練)
★楽典(楽譜の記譜法を分析した理論を学ぶ)
ピアノの実力をさらに磨くために
このようなトレーニングを合わせてすると
ハイクラスな演奏の練習がしやすくなり、さらにさらに楽しく味わい深くなります。
スランプの抜け出し方
余裕で弾ける作品にたくさん取り組んで
自信回復していくレッスンをします。
その前よりさらに乗り越えた感じで
ステキな充電期間になっていたりします。
コンクール等本格的にピアノに取り組んでいる生徒さんとなると
一緒にいろんなことを乗り越える覚悟がいります。
この場合のスランプは、なかなか調子が出ないとか、
自信を失ったり、結果にがっかりしすぎた時に起こります。
保護者としてサポートできるのは、
好きなものを食べる
思いっきり楽しめる場所に行くなどです。
(遊び場やショッピングや美味しいレストラン、祖父母宅などは定番)
私の母は、
人気ピアニストの演奏会に連れて行ってくれました。
ある保護者さんから
本人のタイミングをみて
「うまく弾けた時のビデオを一緒に観ます」というお話を聞きました。
これも心温まりますよね。
仲の良い御家族さんなので、あったかい雰囲気で思い出話に花がさいて、
初心に返ることが出来るとのことで、
これはあたたかな家族愛ならではのエピソードだと思っております。
なので、
コンクールや発表会直前の仕上がった演奏の録画や録音は
いつでも見られるように、まとめて残しましょうね。
余談ですが、私の祖母に私の実技試験や演奏会等の
当日の演奏や前日の練習録音をまとめたものを
プレゼントしたらとても喜んで、
「何度も聞いてる」と会うたびに言われました。
コンクールへ挑戦する環境として、
家族の絆も大切にしたいですね。
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