舞台に出る前にできる7つの工夫
大切なステージに出る前に
できることがあります。
大舞台前のレッスンで心がけている
7つのポイントについてお伝えしますね。
1.演奏するのはどんな会場ですか
ひとことで舞台といっても、
さまざまな会場がありますね。
発表会?
演奏会?
コンクール?
実技試験?
弾き合い会?
サロン?
客席はどれくらい?
残響あるの?
ピアノのメーカーは?
などなど、どんな会場のステージなのか、
先生も意識してレッスンしてますよ。
演奏会は華やかさだったり、
コンクールはアピールのセンス、
試験は、忠実な解釈が求められます。
プロのピアニストは、
お客様の数に加え
冬服なのか夏服なのか、
雨の日なら湿度も意識します。
特に満席の会場で、雨の湿気や
冬の厚い服は音を吸収して、
響きの影響があると言います。
響く場所で演奏する場合
残響を意識して
テンポをほーんの少し落とします。
2.どんな歩き方で入場しましょうか
普段、颯爽と歩くタイプですか?
ゆっくり落ち着いて歩くタイプですか?
気持ちを落ち着けて弾くためにも、
入場するときの歩き方も事前に練習します。
颯爽と登場したとしても、
最初の曲が静かな時は、
椅子に座ってから少し空気が
落ち着く時間を作るようにします。
落ち着いて歩いて入場しても、
最初の曲が明るい曲の時は、
弾く前に明るい表情をしっかりつくって
弾き始めましょう。
3.どんな衣裳を選びますか
女性のドレスの場合、
当日の服装の色合いも工夫できるとベストです。
プログラムの組み合わせやテーマによって、
ドレスの色も登場する雰囲気に影響します。
あなたが弾く作品のイメージは、
どんな色がしっくりきますか。
さわやかな曲なら淡い色だし、
悲しく重い曲なら濃い色が良いですね。
衣裳の色も
人の心を動かす大切な要素となります。
4.椅子のどちら側から着席しますか
椅子は、大抵は客席側から座ります。
椅子の高さを調節する時は、
審査員やお客様に背中を向けないようにします。
浅く座り、肘は直角になりすぎないようにー
これは習慣化ですよ。
5.ペダルの状態は確認しましたか
椅子に座ってから
ペダルの硬さを確認しましょう。
演奏する前にダンパーペダルやソフトペダルを踏んで、
踏み心地やダンパーの動きを見ます。
ピアノによってペダルの遊びがあったり
柔らかかったりするので注意です。
リハーサルがたっぷりあれば良いですが、
発表会、コンクール、実技試験では、
その時間もない可能性があります。
ペダルの個性を確かめる
この動作も習慣化しましょう。
6.弾き終わりの動作が曲に合っていますか
作品によって、
弾き終わりはどういう動きがふさわしいかが違ってきます。
複数曲ある場合、
この動きがステキかどうかもすごく重要ですよー!
☆例えば次の曲が静かな時、
前の曲によって多くのバリエーションがあります。
◆いったん膝に置いて弾く場合
(ベートーヴェン悲愴ソナタ一楽章から二楽章へ移る時など)
◆前の曲の最終音を静かに離して、
そのまま横にスライドして弾く場合
(例バッハ:パルティータNo.1コレンテからサラバンドに移る時など)
◆最終音が激しかったり、
華やかで広がる感じの音の場合は、
鍵盤から手が離れる動作は大きく
◆鋭いスタッカートで終わる時は、
離鍵した手を鍵盤の少し上で止めてから下ろすことも
◆曲の最後に休符がある時は、
離鍵後、休符や終止線意識してから手を膝に乗せることも
このように、作品の終わり方やに次の曲によって、
動作を工夫してみましょう。
7.自分で自分のレッスンを
舞台で緊張しないためにも、
鍵盤横に姿見サイズの鏡を置いて
練習することをおすすめします。
そして1ヶ月前あたりから
歩いてお辞儀して通し弾きのリハーサル
当日の衣装、髪型、靴を着用して練習日を作る
録音、録画をして
自分で自分のレッスンをすることも
有効なイメージトレーニングになります。
自分で考えたアイディアを先生にみてもらったり、
先生側も様々なアイディアを提案して、
作品の魅力を伝えていきましょう。
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